伊達家の忍集「黒脛巾組」頭首 世瀬蔵人は母を人質とされながら伊達政宗に付き従う。

一方、蔵人の幼馴染であるお駒は伊達政宗の叔母にあたる二階堂家の阿南姫に仕えていた。奥州全土を取り巻く戦乱は思惑にまみれ、惹かれ合う二人を阻み、やがて死を司る異形「桜夜毒」の見せる幻の未来に翻弄されながら現実に打ちひしがれていく。

渡邊太喜、大島彩花、塚越康太、鈴木香織、希純正宗（TAP2）、市川敬太（劇団ステア）、中畑翔子（Un≠i）、佐久間光（がらくた文庫）、齋藤雄太（がらくた文庫）、前田彩水（少年cycle）、藤乃（少年cycle）

先生のお葬式があった。死ぬってこういうことなんだ。

ひとりだったら、ちょっとだけ、泣きそうだった。

でもお葬式ってさ、自分のための自分が主役の会じゃん？なのに、もうそこに私はいない。

そんなのもったいないしつまんなくない？

もし自分が死んだらどうしたい？

あ、こっちの方がよさそうじゃん？でもこっちも捨てがたいし。

誰かが死ぬなんて、ドラマとか映画とか、小説の中の話。

いつもの2人と、いつもの集合場所で、いつものように話が弾んでいく。

「そう、考えたんだけどさ、ねえ、これ、やろうよ。」

「え、やるって、お葬式を？」

物語の中で生きる私たちは、まちがいさがしが苦手だ。

北池袋・中板橋で開催される、37団体による演劇祭。

まだ出会ったことのない新しい演劇に出会ってみませんか？